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■作品について・物語と解説4 「オルゴールの天使」
 2003年8月からの一年間の「TETSUOこの夕べの一枚展」が終了しました。会場に来ていただいたみなさん、そして関係者のみなさんほんとうにありがとうございました。そして期間中お越しいただいた方にはTETSUO作品「オルゴールの天使」が描かれている奏鳴館発の「のんのんオルゴールの森♪in奏鳴館」のDMのポストカード届きましたでしょうか。

 この作品、DM使用の依頼はありましたが、実は作品自体は「のんのんオルゴールの森♪」や会場の諏訪湖オルゴール博物館奏鳴館の関係者の方から依頼があったわけではなく、言うなれば「天使見つけた!」とばかりに私が好きに描いてしまったものです。
 この作品展が始まった頃、もしオルゴールをモチーフにして天使の物語を描くとしたらどんなものになるんだろうか、ちいさな手回しオルゴールのささやかな音色であれ、大きなディスクオルゴールの荘厳な響きであれ、その音色とともに舞い飛ぶ天使たちの姿はどんなものだろうかといろいろな天使の姿を想像したりしていました。
 しかしあるときそれまで予想していなかった光景に出会いました。


 「ある時、ちいさな手回しオルゴールの上にすわっている天使の姿を目にしました。この手回しオルゴールはオルゴールコンサートの時間、演奏から次の演奏までの間、ステージのテーブルの上に静かにたたずんでいました。
 しかし聞いている人にとってこのオルゴールの演奏のない時間にもオルゴールの音色と歌声は天使たちの時間のなかでずっと続いていました。
 虹の国の歌、星たちのささやき、オルゴールの森の物語・・・。
 その天使はひとりそのオルゴールの上にすわり、だれも知らない天使の時間にながれるオルゴールの奏でる物語にしずかに耳をかたむけていました。
 私はまわりの誰にもきづかれないように、そしてその天使のじゃまをしないように、そおっと、その光景を描きとめました。」


 この絵は予期せず描き始めその場で出来上がったのですが、展示会の本編「のんのんオルゴールの森♪」の関係の方々に楽しんでいただいたのち、私としてはこれも予期せず奏鳴館DMポストカードとして皆さんのお手元にお届けすることができました。
 また毎月の「のんのんオルゴールの森♪・TETSUOこの夕べの一枚展」の時、この絵の原画は私が自分の作業場に置いてくるとか、また展示するなら「TETSUOこの夕べの一枚展」の展示スペースに飾っておいてもいいものをなぜか毎回この手回しオルゴールを演奏しているオルゴールDJの臼井則孔さんのいるステージに置いていたんですね。のちにDMとなっていつでも好きな場所で手にとって見てもらえるようになりましたが最初のうちこの天使がそこに行きたかったのもなんとなくわかる気がします。絵に意志があるならと作者はそのお手伝いをさせていただきました(笑)。

 オルゴールDJの臼井則孔さんはこのDMを見た友人に「天使がオルゴールの上にすわってて、ふたを開ける時はどうするの?」ときかれたそうですが、どうしましょう?(笑)
(2004年7月)
その天使はひとりオルゴールの上にすわり
だれも知らない天使の時間にながれる
オルゴールの物語に
ひとり耳をかたむけていました。



「オルゴールの天使」(C)TETSUO
「天使がすわっていた オルゴール」
このオルゴールはのんのんこと臼井則孔さんが使用しているもので、帯状の紙に音符の穴をあけた五線譜カード(写真左隅に見えています)をさしこみハンドルをまわしながら演奏する手回しオルゴールです。またこのオルゴールのデザインはヨーロッパのストリートオルガンを模したもので製作は諏訪湖オルゴール博物館のオルゴール技師山崎克弘氏によるオリジナルです。必見。

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<関連リンク>
  ■諏訪湖オルゴール博物館奏鳴館 http://www.someikan.com/
  ■オルゴールDJ臼井則孔 http://www.lcv.ne.jp/~nonon/




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