「HPミニギャラリーにあった作品「あなたのことを」の文章で、すべては現実のことなのです、というのはなぜなのですか。」
 私への質問です。「世の中の出来事に対してすべては幻、ほんとうのことは目に見えないところにある、といった考えが心や魂を扱う分野で多くあるのに、TETSUO作品もそういう色合いがありながらなぜ」といったものです。
 私はどちらも本当だと思います、といったら答えにならないでしょうか(笑)。思いや考えは事実を生み、また事実を予見したものが思いである、ということもできるかもしれません。作品「あなたのことを」では、おそらくここにいたであろう天使の姿をそこに一枚残った羽を見たイルカの思いとして見ることが出来ますが、私たちの世界では物質の存在ではない天使というものが通常使われる「現実」に入るかどうかは難しい判断でしょう。しかしオーラや気の粒子や様々なエネルギーを現実に感じられる人も多く、もっと身近なところで言えば磁石の磁気や電気も目には見えないけれど存在は誰にでも知ることができます(電気も「正体」は実はまだ未解明だそうです)。
 話がそれましたが、絵に描かれた天使に限らず私たちが感じたこと考えたことは現実を生みますし、また心に存在することだけで自分(の心)を動かす現実を生みます。「目に見えないことが本当のこと」という先の言葉で言えばまさにそのとおりなのでしょう。
 夢か現(うつつ)か、という言い方がありますが、現実、非現実という言葉もある種のモノサシで区分しただけの、もしかしたらどちらも同じものなのかもしれません。
 ついでですが、私の作品に「月の影」という題名の作品があります。光と影、と言うようにこの「影」という言葉は暗いほうを指す言葉ですが「月影」「星影」など、「光」という対する意味で使われることがあります。まったく正反対であり、またお互いの存在によってお互いが存在する対照的な言葉が相手と同じ意味を持つというのは面白く、それが「光と影」という言葉であるというのも興味深いですね。このお話はまた機会があれば。
(2003年11月)

(作品「あなたのことを」はギャラリーのページに掲載しています。)








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COMMENTARY
■天使にまつわる現実・非現実(「あなたのことを」から)その1
「あなたのことを」

あなたはたしかに
ここにいたのですね。
わかっています。
夢のように思えても、
目には見えなくても、
こころの中の物語であっても、
すべては現実のことなのです。
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